出産は経験した人にしかわからないことが多くあると思います。意外とすんなり出産できた人もいれば何日も辛い思いをして苦しんでようやく出産できた人、決して同じ出産を経験する人はいません。
初めての出産に対して期待だったり恐怖だったりいろいろな感情があるかと思います。コロナ渦で面会も立ち合いもできない、旦那さんも奥さんも両方不安な気持ちをもって出産に望むことでしょう。
そこで今回は実際にコロナ渦で出産を経験した、わたしの奥さんの出産レポートを紹介します。これから出産を控えている方々に少しでも参考になれば幸いです。
【入院初日】
自宅にて
18:00 身体を動かすと少量だが下から水が出ている感覚あり。しかし少量なので尿か羊水かよくわからず夕飯食べる。
20:00 少し水が続けて出てくる。破水であればお風呂に入れないため、確認のためにも病院に連絡。すぐ来て欲しいと言われる。痛み、張りは全くなし。
21:00 病院到着。車椅子で病棟に向かう。付き添いの夫が1番動揺していた。
21:30 高位破水のため、入院確定。NSTモニタを40分ほど実施し、張りもきていないためモニタ終了して就寝。
【入院2日目】
8:30 診察。子宮口3センチまで開いている。感染の兆候もなく、今日1日は陣痛を事前に待つ事になる。痛みも張りもなし。1日に何度かNSTモニタ実施。赤ちゃんはすごく元気で、不規則な弱い張りが確認できる。
同室に誰もいなかったため、テレビ電話をしたりAmazonプライムビデオを見ながら過ごす。
【入院3日目】
8:30 診察。感染の兆候はないが、破水後は早めに出産した方が良いため、促進剤投与を勧められる。夫に電話で説明したら動揺していた。
9:30 促進剤投与開始。オキシトシンを点滴で10ml(以下ml省略)からスタートして、30分ごと10づつ増やしていき、最大は120まで。
アクティブチェアに乗りながらAmazonプライムビデオを見て過ごす。NSTモニタを確認すると5分間隔の張りがみられる。
12:30 促進剤70まで増加。5〜10分間隔でお腹の張りと腰の痛みが少し現れる。まだ耐えられる程度。
13:30 促進剤90。5〜10分間隔で張りあり。痛みは耐えられる程度のため、テレビ電話するなどの余裕あり。
16:00 促進剤120。張りと腰の痛み強くなるがまだ我慢できる。
17:00 促進剤終了。内診で子宮口4センチ。卵膜が薄くなっているため昨日よりも進んでいるが、促進剤終了と共に定期的な張りも終了。痛みと張りが無いまま就寝。
【入院4日目】
8:30 診察。子宮口3〜4センチ
9:00 促進剤10からスタート
12:00 促進剤70。5分間隔で腰の痛み。座って耐える。お昼は完食できた。
13:00 促進剤90。5分間隔で腰の痛みが強くなる。看護師さんに腰をさすってもらう。
17:00 促進剤120まで増加して終了。子宮口6センチまで開く。腰の痛みが強くなってきていて、子宮口全開までまだまだ。先生に明日は促進剤しませんと相談してみるが、破水しているし、赤ちゃんの心拍も元気だからもう少し頑張ってと言われる。
18:30 5分間隔の腰の痛み継続。座っている方が楽な気がしてひたすら深呼吸しながら耐える。
19:00 夕食は食べれず。お昼食べたもの全部吐いてしまう。
20:00〜24:00 3〜5分間隔の痛み。正座とか横向きで寝たりとかいろんな姿勢で耐えるが、ベットに腰掛けて耐えるのが一番楽な気がした。子宮口は6〜7センチ。
24:00〜 痛みがない時は歯磨きとかできる。痛みがきてる時は動きを止めて耐える。歩いたりした方が陣痛が進むらしいが、破水しているため積極的な動きは進められず。
座って耐えると会陰が浮腫みやすくて子宮口の開きが悪くなるため寝ることをお勧めされる。
2:00〜 陣痛5分間隔。腰を中心とした痛み。横になって陣痛中にうとうと眠る。体力が回復するから寝れるなら寝たほうがいいらしい。痛みの最中は体に力を入れず、深呼吸して過ごす。お尻を押される感覚が強くなってくる。
4:00～ お尻が押される感覚がかなり強くなってくる。陣痛5分間隔。痛みも強くなってきており、逃すのが辛くなってくる。内診して欲しかったが、破水後に頻繁に内診するのは感染リスクが上がるらしく、断られる。
5:30 内診し、子宮口全開を確認。
5:55 分娩室に移動。子宮口全開だが赤ちゃんが降りてきていないため横向きになって耐える。多少いきんでも大丈夫と言われる。痛みを逃すよりも、いきんだ方が楽と聞いていたがどっちも辛かった。
6:30 仰向けになって本格的にいきむ。赤ちゃんはゆっくり降りてきているみたいで、何度もいつ終わるのか看護師さんに確認する。そこから産まれるまで3時間かかるとは、、、
8:00 陣痛が5〜10分間隔で開いてしまっているため、促進剤投与。促進剤投与されると、陣痛の間隔が狭まり、痛みも強く長くなる。
9:00 いきむたびにあかちゃんの心拍が150から90ぐらいまで落ちる。痛みがきていない間は深呼吸して酸素を送る。頭が見えてきていたが、出なかったため麻酔して会陰切開。赤ちゃんを取り出す準備が始まり、看護師の数が増える。
9:30 先生から次で出すよと言われて、お腹を思い切り押される。2.3回いきんでついに誕生！本当に一瞬だけ合わせてもらえて、診察に連れていかれる。髪の毛ふさふさでびっくりした。
9:45〜10:45 会陰切開したが、さらに裂けてしまったため処置。麻酔されてるが痛みが強い。陣痛とはまた違った痛さ。
10:45 自分の処置が終わって、やっと対面。頭でっかちで3000g後半のビックボーイ。なかなか出てこないわけだ。15分ほどカンガルーケア実施。
12:00 弛緩出血で合計の出血量が1800mlと多量なため一日中ベット上安静。その後もなかなか出血止まらず。発熱や頻脈で起きてはいたが出産ハイなのか辛いとは感じなかった。お昼ご飯も9割ぐらい完食。
妊娠中にいろいろな人の出産レポートを読んでいたが、同じ出産なんてないと思った。個人的にはいきみ逃しよりも、いきむ方がきつかった。あとは会陰切開の抜糸も痛かった。
産まれたら産みの痛みは忘れると聞くが、切開部分は痛いし全身筋肉痛だし貧血でふらふらするしで、2人目はすぐには考えられないな。とりあえず、母子共に無事でよかったです。
以上が奥さんの出産レポートです。
促進剤を使用すれば早めに出産できると思っていました。そんなに甘くなかったですね。４日間使用してようやく４日目の夜中に誕生。奥さん本当に頑張ってくれました。大感謝です！
実際夫であるわたしが１番焦ってしまいました。焦っても大丈夫なように病院へもっていく入院セットや書類などは事前に奥さんとまとめておきました。
出産はいつ来るのか予想できません。ですので皆さんも早め早めの行動をして事前に準備しておきましょう。
最後まで見ていただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。
以上、ラジかなでした！