みなさんMRIの検査は受けたことありますでしょうか?
- 圧迫感がある
- 検査室が寒い
- マスクがNG
このようなイメージを持つ方が多くいると思います。今回の記事ではこれらのイメージをどう対処するか、またどうしてそうしているのかを紹介していければと思いますのでよろしくお願いいたします。
わたしのことを簡単に紹介させてください。
- 放射線技師歴8年
- 約500床の民間病院で勤務
- MRIの担当機会が多い
「知らないと危険?MRI検査の知っておくべきこと3選」ということで3つお話していきます。
圧迫感
MRIの検査はおおきな筒のなかに入っていくイメージがあると思います。筒の中に入ったことがある方はわかりますが、目を開けているとものすごく距離が近く感じます。
その状況で放射線技師から動かないでと言われますが、これがなかなか窮屈!普段から研究などでMRIの閉塞感を経験しているわたしでも狭いなと思うので目を閉じるようにしています。
閉所恐怖症の方は圧迫感を感じてから目を閉じたら遅いかもしれません。その時には筒に入る前に目を閉じて、目元にタオルをかけてもらい、ただ暗いだけといったシチュエーションを思い浮かべて対応していきましょう。
検査中は必ず患者さんにブザーを渡していますので、入ってみてどうしても困難な場合はこちらを押してブザーを鳴らしてもらえればすぐに対応しますのでご安心ください。
検査室の冷房
みなさんMRIやCTの検査室、寒すぎるなんて経験はないでしょうか。
違います。むしろ我々も寒いくらいなんです。MRI検査の経験がない人はびっくりしますので寒いっということを覚えておきましょう。
すみません、理由が遅れました。寒い理由は装置の性能維持のために冷やしておかなければいけないからです。簡単に言うと温度が高いと装置が壊れてしまうから。
医療機器は何千万~何億円という決してお手頃とは言い難い金額です。これらをできるだけ長く使用し続けられるように温度を低く設定しているのです。
この事実を知っておくだけでも、検査室が寒くてイラっとすることがなくなるでしょう。
マスクのやけど
現在コロナ禍ですのでマスク必須の時代になっています。もちろんMRIの検査の際には外していただきます。不識布のマスクですと鼻の上のあたりに調整の針金が入っています。
こちらは金属ですので画像に影響が出ると撮像箇所の評価できなくなってしまうので外してもらっています。しかしもう1つ理由が。
それはやけどになってしまう恐れがあるからです。これは不識布に入っていることが多く、必ず頭の検査のときには外してもらっています。
頭の検査でもお手製の針金のないマスクは着用したままでも検査可能です。したがってマスクをどうしても外したくない方はぜひお手製(針金なし)のマスクを持参してください。
おまけでヒートテック素材の洋服を着用して検査を受けるとやけどしてしまう恐れがあります。こちらは発汗作用があるため汗が服に吸収される際、熱が発生します。
その熱がMRIの磁気や電波によって熱くなりやけどにつながります。ですのでMRIの検査を受けるとわかっているときには、ヒートテック素材の洋服は避けましょう。
いかがでしたでしょうか。少しでもMRIの検査を受けるときに参考にしていただければ幸いです。最後まで見ていただきありがとうございました。
以上、ラジかなでした!